着物のサイズは大きいか

着物買取りをする前に知っておくべき知識のひとつに、買い取りにだす着物のサイズが適度に大きいかどうかというチェックポイントがあります。着物の大きさが重要になってくるポイントとしては、着物と洋服の作り方の違いが大きく関係しています。
普段私たちが着ている洋服などは、一枚の布を作りたい物の形に合わせて設計図や型紙を作り、それにそって布を裁断してパーツを組み合わせて一つの服にする洋裁の技術を使っています。一方着物の作り方は和裁の技術を使っているため、根本的な服の作り方が洋裁とは大きく異なります。和裁では、1反の着物生地を切り出して一つの服に仕上げます。この点は洋服と同じですが、洋裁は直線と曲線を使い分けた布の切り分け方をするのに対し、和装はすべて直線的な切り出し方で布を切り分ける点が洋裁と和裁の大きな違いになります。具体的な例を挙げますと、洋裁の切り出し方で布を切り出すと、各パーツを組み合わせても元の布の形に戻すことはできませんが、和裁の切り出し方をすると、一度着物に仕上げたものでも、ばらしてつなげるとまた一つの反物にすることが可能な点が和裁と洋裁では大きく違っています。そのため、洋服は一度切り出してしまうとサイズの細かな修正が難しくなってしまいますが、着物の場合は元の反物の形に戻すことが可能なので、一度仕上げたものでも再びばらしてあつらえなおすことが可能なのです。
このような和裁の特徴が、着物の買い取りにどのように関係してくるのかといいますと、先ほども述べたように着物はばらしてしまえばある程度アレンジや修正を加えやすい服と言えます。しかし、着物の場合も着る人の大きさに合わせてある程度裁断するため、小さいサイズの着物を作ろうとするとどうしても余分な生地が発生してしまいます。そのため、ある程度の大きさがある着物の場合は幅広いサイズに修正することが可能ですが、最初から小さいサイズだと元と同じくらいかそれよりも小さいサイズにしか修正することができません。そのため、買い取りではある程度大きなサイズの方が有利になるのです。